下痢症の食事療法
下痢には粥状便から水様便までいろいろあります。回数も1日1、2回から20回、30回と頻繁に下すものもあります。また急性と慢性の別もあります。
食物関係の原因としては、
@腐った食物の摂取。
A冷たい飲食物のとりすぎ。
B過食過飲。
−などがあります。
食物療法の要点は、
@急性の場合は、ヒマシ油を15〜30ミリリットル頓服し、2、3日間絶食する。
A絶食後は必ず流動食から取り始め、やわらかい食から普通食にもどる。
B慢性の場合は、規則的に食事を摂りムラ食をいしない。
C冷たいもの、消化の悪いものを摂らない。−などです。
有効な食物
クズ湯、粥、うどん、じゃがいも、大根、りんご、白身の魚、黒砂糖。
民間食物療法
[れんこん汁」れんこんをおろし器ですりおろし、布でこしたしぼり汁を、盃に2〜3杯ほど食間に飲むと下痢に有効です。
[山いも]をトロロ汁にして食べると下痢によく効きます。
[長ねぎの白根]を粥に入れて食べるとよい。また白根をそのまま煎じて飲んでも効果があります。
[にら]をみそ汁に入れて食べるとよく効きます。
[椎茸]を煎じた汁に、黒砂糖を入れて飲むとよい。
[梅酢]を盃に1〜2杯飲むと、水様の便によく効きます。
[茶]に含まれるタンニンは収斂作用があるので、(局所の血管を収縮する作用)があるので、下痢に有効です。
[クズ湯]本クズから作ったクズ湯を飯茶わん1杯飲むと、著効が得られます。
[生水]をたくさん飲むと、下痢で失われた水分を補うので非常によいのです。
[梅肉エキス]を服用することもよい。
[りんご]をすりおろして食べるとよい。リンゴにはペクチンという成分が含まれていて腸を整える作用があるからです。
(注)下痢のある場合、禁物の食物は、肉類、豆類、たけのこ、冷たい牛乳、サイダー、ビール、アイスクリーム、甘い菓子、そば、油物、すいか、もも、パイナップル、ぶどうなどです。