胃酸過多症の食事療法


俗に,胸やけといわれる病気です。すっぱい液が胃からこみ上げてきて,胸が焼ける感じがするのです。食物の関係の原因としては、

@過食過多
A不規則な食事
B 酒の飲みすぎ 
C血液の酸性化などから起こります。

食事療法の要点としては、

@以上の原因を除去する。
A食物はよくかんで食べる。
B胃の粘膜に刺激のあるものをとらない。
C酸性食品を控え、アルカリ性食品を多く取る。

などです。

有効な食物
山芋、ごま,大根おろし,梅干,りんご,きゅうり,トマト,豆もやし,のり,納豆,豆腐など。
禁忌の食べ物  酒類,コーヒー,ソース,餅菓子,肉類,濃いみそ汁など。
その他に食べてもよいものは大豆,小豆,大根,にんじん,玉ねぎ,かぼちゃ,なす,さつまいも,湯葉,凍り豆腐,ふ,昆布,ひじき,とろろ昆布,白身の魚などです。
食べてはいけないもののほうは、鶏卵、バター,かつお,さば,味,鯛,ほうれん草,里いもなどが入ります。

民間療法
[大根おろし]に生醤油をかけたものを毎食事にとると,胃酸過多症に著しい効果があります。
[昆布]を焼いて4〜6gを1日分として食べると、胸やけに効果があります。
[生野菜]大根おろし,きゅうり,レタス,トマト,豆もやし,玉ねぎなど5種類以上の生野菜を副食物として,毎食時に取ると有効です。
[かつおぶし]の小さい切れはしをかみしめ,そのツバを飲みこむとよいのです。
[りんご汁]を食後に飲むと有効です。りんご汁のかわりにみかん汁でもレモン汁でもさしつかえありません。
[ごま塩にぎり飯]をよくかんで食べるとよい。飯茶わんに1杯ぐらいのご飯をにぎり飯にし、それに黒ごまをいって混ぜ合わせたごま塩を一面に振りかけます。そのごま塩にぎり飯を一口50回から100回丁寧に咀しゃくして食べるのです。胃酸の過剰を中和して,胃液の分泌を抑制する効果が得られます。にぎり飯も玄米にすれば効果はぐんと上がります。