高血圧の食事療法
一般に高血圧とは最高血圧が160ミリ以上、最低血圧が90ミリ以上をいいます。しかし、之はすべての年代の人をひっくるめた基準であって、二、三十代の青年期では、最高血圧が130ミリ以上になっても危険信号とみなされます。
飲食関係の原因については、
@動物性蛋白質・脂肪のとりすぎ。
Aコレステロールの過剰。
B塩分の取りすぎ。
C酸性食品の過剰。
D酒類の過飲。
などです。
食事療法の要点は、
@以上の諸原因を除去する。
A水分も取りすぎないこと。腎臓に養分ナ負担をかけるのは、高血圧を促すからである。
B甘い菓子類もコレステロールを増やすから控える。
C蛋白質・脂肪は豆類や大豆製品(豆腐、納豆、ゆば)麩などの植物性で取る。
D血液を酸性化しないため、野菜、海草を多くとる。
Eビタミン類、C、E、K、P(ルチン)、カルシウムの摂取に心がける。
F主食を玄米か分づき米にきりかえる。パンなら玄麦パンにする。
G刺激性食品をとらない。
などです。
有効な食品
キャベツ、きゅうり、にんじん、れんこん、大根おろし、小松菜、セロリ、ピーマン、ほうれん草、トマト、にんにく、じゃがいも、麩、頃豆、大豆、納豆、豆腐、湯葉、ごま、椎茸、そば、茶、のり、こんぶ、、若布、ひじき、リンゴ、柿、夏みかん、レモン、柿しぶ、玄米、小麦胚芽、酢、鶏卵。
いけない食物 肉類、卵、白砂糖、酒類、うなぎ、どじょう、まぐろ、さば、にしん、いわし、わさび、とうがらし、こしょう、カレー粉、コーヒー、ハム、ベーコン、ラード、ヘッド。
有効な食品、いけない食品は動脈硬化症とほとんど共通します。
民間食物療法
[柿]にはビタミンCが多く含まれていて、血管の効果を防ぐ作用があり、高血圧によいのです。
[柿渋]を薄めて飲むと、血圧を下げる効果があります。
[きゅうり]の生食は高血圧に有効です。
[キャベツ]の常食も効果を得られます。
[昆布]にはヨードが含まれていて、コレステロールを低下させる作用があり、高血圧には有効です。
[ごま]には血管壁にコレステロールの沈着を防ぐ作用のあるリノール酸が約40%も含まれるほか、ビタミンB1、B2、カルシウムを含みますから、高血圧に著しい効能があります。
[小松菜]はカルシウム、ビタミンC、カロチンを含むすぐれたアルカリ性食品ですから、高血圧に効果を奏します。
[椎茸]にはフイトステリンという成分が含まれていて、コレステロールを低下する働きがあります。常食すると著効が得られます。
[じゃがいも汁]も卓効があります。作り方は、じゃがいもをよく洗い、芽や皮を除去してから、おろし器ですりおろします。それを布巾でこして、絞り取った汁を飲むのです。一個分を一回量とし、1日2回食間に飲みます。
[大根おろし]には血管を強めるビタミンPを含んでいるので高血圧に有効です。
[豆腐]の常食高血圧を除く効果があります。
[トマト]にはビタミンC、Pか共に含まれており、血管を強める作用があるので高血圧に効きます。
[夏みかん]を1日1個食べると、高血圧によいといわれます。
[玄米]のスープを作り、1日900cc(約5合)を9回に分けて飲み、他の食物を一切とらずに、2〜3日続けます大抵の高血圧はこれで下がります。
[昆布と黒大豆]を一緒に煮て食べるとよい。または両方を共に煎じて、その煎汁を飲んでも効果があります。
[そば]にはルチンが含まれ、高血圧を下げる働きがあります。
[じゃがいも]のスープを飲むと、著効を奏します。