膵炎の食事療法
膵臓に炎症が起こる病期です。急性と慢性とがあります。急性膵炎の食事療法の要点は
@最初の2〜3日は絶食する。
A絶食の間、水分も少量にとどめる。
B絶食後は、おも湯くず湯などの流動食をとる。
C次に流動食の1回の量は増やさずに、与える回数をふやす。
Dその次に、おまじりや野菜の裏ごし程度に食事の内容を進める。
Eさらに、おかゆを薄がゆからだんだん濃くしていき、おかずも平行して栄養のバランスをとるようにする。
F病状が回復したところで普通食にもどす。
G禁忌は油脂を多く使った食物と刺激性食品。
H動物性蛋白質・脂肪はさける。
I少食を厳守して、決して過食せぬこと。
次に慢性膵炎の食事療法の要点は、
@主食を玄米か分かづき米に切りかえる。
A野菜、海草を多くとる。
B肉類、卵、魚の切り身、白砂糖などの酸性食品を控える。
C酒類や刺激性食品をとらない。
D過食をつつしむ。
E脂肪の摂取量を少量にとどめる。1日に10〜20グラム程度。
有効な食品
大根、かぶ、にんじん、ねぎ、れんこん、トマト、ごぼう、ふ、昆布、若布、ひじき、のり、みそ、豆腐、梅干、かき貝、しじみ、あさり、番茶。