痛風の食事療法
関節が腫れて熱をもち、激しく痛む病気です。尿酸が体内で多量につくられ、それが十分に排泄されずに蓄積されるために起こる代謝障害病です。
飲食関係の原因については、
@動物性蛋白質の多食。
A酒の過飲。
B過食。
C酸性食品のとりすぎ。
D化学調味料のとりすぎ。
−があげられます。
食事療法の要点は、
@以上の諸原因を除去する。
A尿酸を多く生成するプリン体を多く含む食品を制限する。プリン体食品は、肉類、レバー、貝類、魚類、ナッツ類、大豆、小豆、かまぼこなど。
B酒は厳禁、茶も少量にとどめる。
C白米主食を玄米か分つき米に改める。
D野菜、海草を多くして、血液を弱アルカリ性の正常化につとめる。
E鶏卵、牛乳もさける。
F水はなるべく多く飲む。
G蛋白質は玄米、豆類、ふなどの植物性で最小限度とる。
H各種ビタミン、鉄、カルシウムの摂取をはかる。
民間療法
[ほうれん草]には尿酸を分離して排泄する働きがある成分が含まれているので、痛風に有効といわれています。
[酢]を飲むと、尿酸が減って、次第に痛風の発作が少なくなります。
[じゃがいも]を常食していれば、決して痛風にかからないと、デンマーク人の間に言い伝えがあります。
[生野菜]は体液をアルカリ性にするので、痛風を治すのに著効があります。毎食5種以上の生野菜だけを食べて治す「西式生食療法」が西勝造氏によって唱えられています。